決定‼︎‼︎第23回 手塚治虫文化賞‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎
マンガ文化に大きな足跡を残した手塚治虫先生の業績を記念する手塚治虫文化賞(朝日新聞主催)の第23回受賞作が決定しました‼︎
 ̄ ̄ ̄目次 ̄ ̄ ̄
マンガ大賞 有馬しのぶさん 「その女、ジルバ」
マンガ大賞は有馬しのぶさんの「その女、ジルバ」。
40歳の彼氏がいない新(あらた)が高齢のホステスばかりのバーで働き、新しい人生を歩む というストーリー。
7年かかって昨年完結。
選考理由
「女性の日常をベースに、日本の戦後七十余年を総括する壮大な物語」(桜庭一樹先生) と多くの支持を集めた。
有馬しのぶさん コメント
「連載中、読者から『救われた』『励まされた』というお便りをたくさんもらい、私も救われた。今回の受賞は『報われたなあ』という思いです。」
「40歳過ぎてふと振り返ったら、大した作品もなく体はボロボロ。自分の人生って何なの?と思う同時に『何かなさなきゃ人生ってダメなの?』という思いも湧いた。その気持ちを正直に物語にしました。」
「ヤクザもの、放浪者、移民といった人たちに惹かれる。辺境の人々の歴史を描いていきたい。」
新生賞 山田参助さん 「あれよ星屑」
新生賞いしは山田参助さんの「あれよ星屑」。元陸軍軍曹の徳太郎とかつての部下・門松に、ヤクザやパンパンを絡め、闇市の熱気と戦争の傷痕を描いたもの。
選考理由
「戦後の焼け跡をたくましく生きる人の体温まで感じさせる」(南信長さん)
作者初の長編にして高い完成度が評価。
山田参助さん コメント
「戦後生まれの自分が先の戦争を描くことで、もっと叱られるんではないかと想像していましたが『紙の砦』の作者である手塚御大の栄誉ある賞をいただき、救われた思いです。」
短編賞 小山健さん 「生理ちゃん」
短編賞は小山健さんの「生理ちゃん」。
女性の生理をキモかわいいキャラクター化し、社会の偏見や男性の無理解を描いた作品。
選考理由
小山健さん コメント
「テーマ的に眉をひそめられることもなくはないのですが、手塚治虫先生は生前『マンガの主体は風刺と告発の精神』と発言されていたらしく、とても心強い金言となっています。」
特別賞 さいとう・たかを先生
マンガ文化に大きな功績を残した人物や団体に送られる特別賞。
今回は劇画家のさいとう・たかを先生が受賞されました。おめでとうございます。
「ゴルゴ13」は昨年50周年。1度も休載されていません。
選考理由
社外選考委員の意見を参考に朝日新聞社が決定。「ゴルゴ13」をはじめとする長年の業績と、マンガ文化への貢献。
さいとう・たかを先生 コメント
「体力の衰えはいかんともしたがいですが、この特別賞を『ここまでやってきたんですから、もう少し続けてみたらどうですか』という手塚先生の励ましのお言葉として、やれる限り頑張ってみたいと思います。」
社外選考委員
今回はご覧の顔ぶれ。
- 秋本治 先生 (マンガ家)
- 桜庭一樹 先生 (小説家・火の鳥大地編 作者)
- 杏 さん (俳優)
- 里中満智子 先生 (マンガ家・日本漫画家協会会長)
- 中条省平 さん (学習院大学フランス語圏文化学科教授)
- 南信長 さん (マンガ解説者)
- みなもと太郎 先生 (マンガ家・マンガ研究家)
- ヤマダトモコ さん (マンガ研究者)
1時選考結果
1,「その女、ジルバ」 15点(桜庭5、中条5、ヤマダ5)
2,「海街diary」(吉田秋生) 8点(中条4、里中2、ヤマダ2)
3,「あれよ星屑」 7点(南4、中条3)
3,「凪のお暇」(コナリミサト) 7点(杏4、桜庭3)
5,「ダルちゃん」(はるな檸檬) 6点(桜庭4、杏2)
6,「彼方のアストラ」(篠原健太) 5点(秋元5)
6,「健康で文化的な最低限度の生活」(柏木ハルコ) 5点(南5)
6,「さよならミニスカート」(牧野あおい) 5点(秋元4、桜庭1)
6,「フラジャイル」(原作・草水畝、漫画・恵三朗) 5点(みなもと5)
6,「約束のネバーランド」(原作・白井カイウ、作画・出水ぽすか) 5点(里中5)
概要
贈呈式は6月6日。東京・築地の浜離宮朝日ホールで。
マンガ大賞→ブロンズ像と副賞200万円
新生賞・短編賞・特別賞→ブロンズ像と副賞100万円
主催;朝日新聞社
後援;兵庫県宝塚市(市立手塚治虫記念館)、東京都杉並区、豊島区、公益財団法人としま未来文化財団、練馬区
それではまた明日(⁈)‼︎‼︎‼︎‼︎