原爆投下から74年。
8月6日 8時15分に広島に、8月9日 11時2分に長崎に、原爆が投下されてから今年で74年になります。
先生方の作品群にも戦争は よくテーマとして扱われます。
今年は『ブラック・ジャック』の「やり残しの家」という作品を紹介します。
これはブラック・ジャックの住んでいるあの家にまつわる作品です。
ピノコが家の絵を飾るが……
話はブラック・ジャックが大学を出たばかり………の頃
そこでブラック・ジャックは家を見つけます。手直しをしてもらい住もうとするとその家を建てたという丑次郎という人と出会います。
そこでブラック・ジャックはこの丑次郎という人に手直しを頼みますが、持病で倒れてしまいます。
そこでブラック・ジャックは丑次郎の血を取り調べます。すると、丑次郎は重症の白血病だということが判明。
それを知らぬまま丑次郎は翌日も仕事にかかりますが、仕事にならないほど症状が出てきます。
そしてブラック・ジャックは丑次郎に聞きます。
しかし丑次郎は無いと言います。
ブラック・ジャックは再び聞きます。
そう、丑次郎は広島で被ばくしたのです。
そして丑次郎は手術をしてみろと言います。
しかしブラック・ジャックも大学を出たばかりです。相手は原爆という大きな相手。
結局ブラック・ジャックは丑次郎を治すことができませんでした。
大病院へ行って診てもらってくださいというブラック・ジャック。
丑次郎は、『お前さんが世界一の医者になったらまた会おう。引き換えに俺はこの病気を治す。』と言い去ります。
ブラック・ジャックは丑次郎が治っていることを祈り、丑次郎を待っている…………
原爆について描かれた手塚先生の作品でした。
長崎が最後の被爆地になり続けるように、手塚先生は祈っていると思います。